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存在の感触

Statement

不意に、目を奪われる瞬間がある。

なんと形容していいかわからないが、そのものの存在自体にただただ惹かれることがある。
後になってみると何がそんなによかったのか、言語化することは難しい。
ただ、触り心地のよい布に触れたときのように感触が残る。
それが心地よくて余韻に浸ってしまう。

感触というものは鮮明なものではありません。
手を離した瞬間から輪郭がぼやけ、次第に薄くなって思い出すのも難しくなります。
触れているときに感じたままを持ち続けるのは容易ではありません。
しかし、それでも忘れたくないことは、何度も触れたり、名前を呼んだり、写真に収めたり、何度も思い起こしたりする。

不変の存在はない。いつかは変わってしまう。
今、ここにある存在の感触を大切にしていこうと思う。