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「マイライフ・フラッシング・ビフォー・ワンズ・アイズ」

本文全てをトレーシングペーパーで構成したZINE。
過ぎ去っていく、取り留めのないありふれた日々の光をまとめました。各イメージがそれ単体で存在せず、他のイメージと混ざり合っているような内容となっています。

– 判型 : 210×297mm
– 頁数 : 24頁
– 表紙 : アラベールホワイト <160> / SAKAE テクニカルペーパー 貼合わせSトレーシング 55g
– 本文 : SAKAEテクニカルペーパー トレーシングペーパー 55g/㎡
– 発行年 : 2024
– 出版 : マツオカ ヒロタカ

Statement

光は留まらない。
どんな時間もいつかは過ぎ去っていく。
あの日見上げた空を、今はもう見えない。
だが、形を変え、滲み薄れ僕の中に灯っている。

光はありふれている。
かけがえのない何かを失くしたとしても、それで全てが無に帰すことはない。
特別で無くても、か細く小さくても、それが光って見えたのなら、
どんな取り留めのない日々の積み重ねも、意味はなくとも無意味ではない。

人生が瞬く間に目の前を過ぎ去る、そのとき何を思い返すのだろう。
きっとこのなんでもない瞬間、ありふれた言葉、意味もない微笑み、いつか聴いたピアノ曲。
光は重なり合い、僕の前を過ぎ去る。